第8回
山号って何？

お寺の名前に付いている○○山って何？

お寺の名称には「山号」、「寺号」、「院号」という【号（ごう）】があるの。

昔、お寺はみんな山の中にあって、その山の名前を付けて『○○山○○寺』と呼んでいたのよ。

その名残りで、今もほとんどのお寺がこの「山号（さんごう）」を持ってるのね。（この山号は『扁額（へんがく）』として、お堂の前などに掲げられていたりするわ。総本山の久遠寺の門に『身延山』という、立派な額が掛かっているでしょ。）

その後、平地にお寺が建てられるようになってからも、それに倣（なら）って「○○山」という「山号」を用いるようになったということなのね。

また当時、大きなお寺には、その敷地内にお坊さんの住むたくさんの建物が造られていて、その一つ一つを「院（いん）」や、「坊（ぼう）」と呼んだことから、生まれたのが「院号」や、今の「宿坊」と言われているのよ。

毎年行われている身延大会はみんなで宿坊に泊まって、日蓮大聖人様の棲（す）むお山・身延山にお参りして、感謝の気持ちを捧げましょう。