日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
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第47回
土用について教えて!

よろこびちゃん

今年も暑い季節がやってきたわね。

こんな時は美味しい鰻でも食べてしっかり夏バテ予防したいわね。

鰻と言えば「土用丑の日」が定着しているけれど、そもそも土用ってどんな日か知ってる?

土用といえば夏のイメージが強いけれど、実は四季ごとにあって、年4回もあるの。

日本には昔、中国から伝わってきた、この世の全てのものは「木・火・土・金・水」の5つの要素から成り立っている。という「五行」という考え方があるわ。

その中で、四季は春=木、夏=火、秋=金、冬=水、土はそれぞれの季節の変わり目にあたる日と考えられているの。

土用について教えて!

だから、暦の上では次の季節がやってくる前(立春・立夏・立秋・立冬の前)が土用の週間とされていて年4回あるってわけ。

土用は18日間続くけれど、この期間中、十二支の丑の日がやってくると「土用丑の日」と呼ばれているわ。

夏の土用は一年の中でも暑さが厳しい時期(今年は7月20日~8月6日)、現代と同じように江戸時代でも暑い時期を乗り切る為に、精の付く食べ物が人気だったわ。

そこで、やっぱり夏は栄養価の高い鰻!って、ちょっと待って!

実は鰻の旬は冬なの!

なぜ、旬でもない鰻が夏の土用の定番になったかと言うと、当時の鰻屋さんが暑くてなかなか売れない鰻を売る為の苦肉の策、として「土用丑の日、鰻の日」って看板をだしたらしいの。そしたらそれが大繁盛!それから「夏の土用は鰻」が定着したってわけ。(諸説あり)

あぁ、私も美味しい鰻食べたくなってきちゃった~

※この記事は、教誌よろこび平成30年7月号に掲載された記事です。

イラスト 小川けんいち

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