今年も暑い季節がやってきたわね。
こんな時は美味しい鰻でも食べてしっかり夏バテ予防したいわね。
鰻と言えば「土用丑の日」が定着しているけれど、そもそも土用ってどんな日か知ってる?
土用といえば夏のイメージが強いけれど、実は四季ごとにあって、年4回もあるの。
日本には昔、中国から伝わってきた、この世の全てのものは「木・火・土・金・水」の5つの要素から成り立っている。という「五行」という考え方があるわ。
その中で、四季は春=木、夏=火、秋=金、冬=水、土はそれぞれの季節の変わり目にあたる日と考えられているの。
だから、暦の上では次の季節がやってくる前(立春・立夏・立秋・立冬の前)が土用の週間とされていて年4回あるってわけ。
土用は18日間続くけれど、この期間中、十二支の丑の日がやってくると「土用丑の日」と呼ばれているわ。
夏の土用は一年の中でも暑さが厳しい時期(今年は7月20日~8月6日)、現代と同じように江戸時代でも暑い時期を乗り切る為に、精の付く食べ物が人気だったわ。
そこで、やっぱり夏は栄養価の高い鰻!って、ちょっと待って!
実は鰻の旬は冬なの!
なぜ、旬でもない鰻が夏の土用の定番になったかと言うと、当時の鰻屋さんが暑くてなかなか売れない鰻を売る為の苦肉の策、として「土用丑の日、鰻の日」って看板をだしたらしいの。そしたらそれが大繁盛!それから「夏の土用は鰻」が定着したってわけ。(諸説あり)
あぁ、私も美味しい鰻食べたくなってきちゃった~
イラスト 小川けんいち